ともしびのうた

短歌/永遠と一瞬と欲望と星とバナナの話

【短歌連作】冬にはなむけ、君のおかげ

冬にはなむけ、君のおかげ / 篠田葉子

驚きに主張に知識にすべて目を見開く君ですよ。そうですね。

 

動画ではぴよぴよのSEがつけられた君の両手の羽ばたきをもっと

 

届くかな 君のおかげと言うときの六等星までよく見える冬

 

太陽に地球から届くものはなに 届かなくても光っていたい

 

線路なら自分で敷いて君の火で走ってゆけるわたしの火室

 

君のいる絵と君だけがいない絵をまちがいさがし、なんて呼ばない

 

絵の差異の全ては探せていないけど君のいるほうの絵があざやか